RADIOLOGY GLOSSARY
ラーモア周波数(Larmor Frequency)
IN ONE LINE
一言でいうと
磁場中で核磁気モーメントが歳差運動する周波数です。核種の磁気回転比と局所磁場の大きさに比例します。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
磁場の中で核の磁気的な向きが回る速さです。同じ核種なら磁場が強いほど周波数が高くなり、RFの設定にも関係します。
身近なイメージ
水素核を1.5 Tの磁場で扱う場合、代表的な共鳴周波数は約63.9 MHzです。受信・送信系は対象核種と磁場に適した周波数を使います。
そもそもラーモア周波数とは?
周波数Hzと角周波数rad/sを区別します。
水素核の周波数は約42.58 MHz/Tの係数で磁場と対応します。
定義・しくみ
核磁気モーメントが局所磁場Bの周りに歳差する周波数で、角周波数ω₀=γB、通常の周波数f₀=(γ/2π)Bです。γは核種に依存し、化学的遮蔽や磁場不均一によって同じ静磁場内でも局所の共鳴周波数に差が生じます。
CORE FORMULA
基本公式
ω₀=γB;f₀==)B
FORMULA NOTES
公式の補足
42.58
MHzとHz、角度radと周期を混ぜません。
具体例で確認
教材用に水素核のγ/2π≈42.58 MHz/T、B=3.0 Tとします。
f₀≈42.58×3.0=127.74 MHz
共鳴周波数は約127.7 MHzです。精密な値には局所環境や周波数校正も関係します。
専門的にもう一歩
静磁場が磁気モーメントへトルクを与えることで歳差が起こります。RF場を共鳴周波数付近に設定すると磁化を励起できます。空間エンコードでは傾斜磁場による局所周波数差を利用します。化学シフトは同じ核種でも電子環境によって実効磁場が変わるために生じ、核種の磁気回転比の違いとは区別します。
臨床・測定での確認点
- 対象核種と磁場を確認します。
- 撮影前の中心周波数調整を装置手順で行います。
- 周波数ずれは脂肪抑制や位置表現にも影響します。
覚えるポイント
- 磁場に比例
- 核種ごとに係数が異なる
- Hzとrad/sの2π関係
間違えやすい点
- 静磁場が変わっても同じ周波数としない
- すべての核種へ水素の値を使わない
- γの単位を確認せず式へ入れない