RADIOLOGY GLOSSARY

縦磁化(Longitudinal Magnetization)

IN ONE LINE

一言でいうと

静磁場B0の方向に沿った巨視的磁化の成分です。励起後の回復はT1に関係し、負の方向へ反転した状態も縦磁化に含まれます。

BEGINNER GUIDE

はじめて学ぶ方へ

主磁場と同じ軸方向に向く磁化です。RFで倒した後に元の状態へ戻り、その回復の速さがT1と関係します。

身近なイメージ

理想的な90°励起でMzをゼロにした後、t=T1で平衡値の約63%まで戻ります。180°反転後は同じ初期条件ではありません。

そもそも縦磁化とは?

通常B0方向をz軸としてMzで表します。

向きによって正・ゼロ・負になれます。

定義・しくみ

多くのスピンの磁気モーメントを合計した磁化ベクトルの、静磁場方向の成分です。平衡値M0へT1緩和で近づきます。受信コイルで通常検出する回転する横磁化とは異なり、静止した縦磁化の値をそのまま通常のMR信号として測るわけではありません。

CORE FORMULA

基本公式

Mz(t)=M0+)

FORMULA NOTES

公式の補足

tとT1の単位を合わせます。

RFなしの単一成分回復の式です。

具体例で確認

教材用にMz(0)=0、RFがない回復中にt=T1です。

=1−e⁻¹≈0.632

約63.2%へ回復します。T1で100%回復するわけではありません。

専門的にもう一歩

初期値には励起角、反転、過去のパルスと定常状態が影響します。有限TRの反復撮像では毎回M0から始まるとは限りません。B1不均一や交換・複数成分で単純な一指数モデルから外れる場合もあり、縦磁化の符号とマグニチュード画像の非負信号は区別します。

臨床・測定での確認点

  • 初期値とTRを確認します。
  • 反転と飽和を区別します。
  • 定量ではパルス効率も評価します。

覚えるポイント

  • B0方向の成分
  • T1回復
  • 初期条件と符号

間違えやすい点

  • 縦磁化を常に正としない
  • T1で完全回復としない
  • 通常の受信信号と直接同一にしない