RADIOLOGY GLOSSARY
永久挿入線源(Permanent Brachytherapy Implant Sources)
IN ONE LINE
一言でいうと
治療後も体内に残すことを予定して挿入する小線源です。放射能は核種の半減期で減るため、永久に同じ強さで照射し続けるという意味ではありません。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
小さな線源を体内へ残し、その減衰に伴って線量を与えます。物として残る期間と、放射能が有意に残る期間は違います。
身近なイメージ
前立腺のシード治療などが代表例です。線源が残ることは、周囲の人への影響が永久に一定であるという意味ではありません。
そもそも永久挿入線源とは?
一時的な挿入後の回収とは区別します。
累積線量には放射能の減衰を含めます。
定義・しくみ
治療のために体内へ挿入し、計画として取り出さず残す密封小線源です。位置が変わらない単純模型では各点の線量率は放射能に比例して指数的に減少します。実際には線源位置、組織の変化や移動が線量分布へ影響するため挿入後評価が必要です。
CORE FORMULA
基本公式
D(t)=;D∞=
FORMULA NOTES
公式の補足
λとtの時間単位を合わせます。
積算式は線源と組織の幾何が固定の模型です。
具体例で確認
教材用の固定幾何で初期線量率1 Gy/day、半減期10 day、完全減衰までを考えます。
D∞==1× Gy
模型の累積値は約14.4 Gyです。特定治療の処方や実線源の値ではありません。
専門的にもう一歩
幾何が固定されなければ減衰だけの積算式では不十分です。線源数・強度・位置の照合、挿入後の画像評価とDVH、線源紛失・移動への対応が重要です。患者と周囲への説明や退出等の条件は核種・施設・現行規則に従い、古い一般教科書の値を日本の基準として代用しません。
臨床・測定での確認点
- 線源数と強度を照合します。
- 挿入後の位置と線量を確認します。
- 退出・生活上の説明は現行基準に従います。
覚えるポイント
- 計画的に線源を残す
- 減衰を積算
- 挿入後評価
間違えやすい点
- 永久に一定放射能としない
- 密封でも線量が外へ出ないとしない
- 初期線量率×無限時間と計算しない