RADIOLOGY GLOSSARY
計画リスク臓器体積(PRV)(Planning Organ at Risk Volume)
IN ONE LINE
一言でいうと
リスク臓器の位置変動や位置決めなどの不確かさを考慮して設定する、治療計画・評価用の幾何学的な体積です。
BEGINNER GUIDE
はじめて学ぶ方へ
守りたい臓器が少し動いたり位置がずれたりしても、高い線量を避けられるように余裕を考えた範囲です。臓器自体が大きくなる意味ではありません。
身近なイメージ
脊髄の近くを高線量域が通る計画で、脊髄輪郭に位置の不確かさを考慮したPRVを設定します。脊髄本体の線量評価も区別して保持します。
そもそも計画リスク臓器体積(PRV)とは?
OARの幾何学的不確かさを考慮する計画用の概念です。
OARとPRVを区別し、どの体積へどの制約を適用するか明示します。
定義・しくみ
OARに、その位置などの不確かさに対する適切な余裕を考慮した領域です。PTVがCTVへの線量確保を支えるのに対し、PRVは正常臓器の保護を支えます。マージンの大きさ・方向と必要性は臓器、動き、位置確認法や計画方針に依存し、一律ではありません。
CORE FORMULA
基本公式
PRV = OARに幾何学的不確かさのマージンを考慮した領域
FORMULA NOTES
公式の補足
マージンの長さをOARの体積値へ直接足しません。
上の半径計算は均一拡張の模式例で、臨床の普遍式ではありません。
具体例で確認
教材用の円形断面で半径5 mmのOARに全方向2 mmの幾何学的余裕を設定します。
PRV半径 = 5 + 2 = 7 mm
この模式例の半径は7 mmです。2 mmは教材用の仮定で、実際の推奨マージンではありません。
専門的にもう一歩
急峻な線量勾配と直列臓器では、小さな位置変化が最大線量へ影響します。標的とPRVが重なる場合、どちらかの輪郭を機械的に削れば解決するとは限らず、処方・制約・優先順位の臨床的判断が必要です。OARとPRVのDVHを取り違えると計画比較を誤るため、制約の出典が指定する構造を確認します。
臨床・測定での確認点
- OARとPRVの輪郭名・作成条件を区別します。
- 方向別の動きや位置確認法に合わせて余裕を評価します。
- 線量制約の対象がOARかPRVかを確認します。
覚えるポイント
- OARの不確かさを考慮
- CTV・PTVの関係との対比
- 評価体積と制約の区別
間違えやすい点
- PRVを腫瘍の標的体積としない
- すべての臓器のマージンを同じとしない
- OARとPRVの線量制約を無条件に交換しない